空色のパノラマ

空色のパノラマ

なにげない毎日の中にひっそり佇む、ささやかで見落とされがちな奇跡をX100Fとクラシッククロームで綴る日記。

たくさんの人、たくさんの暮らし、たくさんの世界。


※撮影:2022年12月。諏訪湖、近所。カメラ:X100F/クラシッククローム。

先日のブログで「今回はたまたま光と影を撮った写真が集まりました」と書きましたが、
今回も思いっきりそれでした(笑)
まぁほんと、基本的にはいつも追いかけているんだろうな、と。

今回の写真の途中にあるのは、毎朝太極拳のトレーニングをしている方。
逆光の姿がとても素敵だったので撮らせていただきました。

写真を撮るようになってすごくよかったなぁと思うのが、この街にはたくさんの人が
いて、たくさんの暮らしがある、という当たり前の事に気付けることです。
この街、というのは今住んでいる街、という意味ではなく、いつでもどこでも、自分が
そのとき住んでいる場所、という意味で、山奥に一人で住んでいても心を大きく広げて
いけば必ず当てはまりますし、ここでいうたくさん、というのは実際の数の多少ではなく、
自分以外の、自分とは違うものがある、というような意味です。

本当に当たり前のことなんですが、ともすれば自分は、ついつい自分の暮らしを中心に
考えてしまうので、いえもちろん、誰しも自分の中心に置くのは自分の暮らしな訳ですが、
同じく、周りにはたくさんの暮らしがあって、たくさんの人がいて、客観的に見たときには
そこに中心はなく、たくさんの人と暮らしがあるという。
実際に会話をしたりコミュニケーションを取っても案外それがすとんと胸に落ちないことも
あって、でも、カメラを通してそこに出会うと、こういうことが理屈じゃなくてすっと
胸に入ってきます。

自分とは違うたくさんの人がいて、自分とは違うたくさんの暮らしがあることが、
そして自分には想像も理解できないような世界が人の数だけ存在していることが、
そのことがとてもいいな、と感じたりします。