空色のパノラマ

空色のパノラマ

なにげない毎日の中にひっそり佇む、ささやかで見落とされがちな奇跡をX100Fとクラシッククロームで綴る日記。

きっと、あなたの何気ない心遣いが、そしてあなた自身が、どこかの誰かを感動させています。

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相変わらず写真と関係ない話で恐縮です。
(ことあるごとに書いていますが、写真だけ見て文章は一切見ない、という形の
 訪問も大歓迎です!!そのために写真を全部上部に固めております。
 なんせ僕の文章は自分でも思いますが冗長で長い(汗)
 これでも推敲を重ねてるんですが・・とほほ)

一年ほど前の失業していたとき、妻の勤め先の写真屋さんの好意で
アルバイトをさせてもらっていました。
結婚式や学校の行事、卒業アルバムの撮影に機材運びでついて行ったり、
補助で撮影までさせてもらったり。
プロのカメラマンのお手伝いをする貴重な体験をさせてもらえました。

他にも、事務作業などもやったんですが、その中で、学校の行事の写真についての
注文書を見て、写真をプリントして封入する、という作業がありました。
(学校でよくあるやつですね)
番号の小さい順に書いていってください、という但し書きがあるのですが、
なんというか・・・まぁ守ってくれないんですね。
番号が飛び飛び、順番もばらばら、字が雑で判別が困難・・・そんな注文書が
多く、プリントを間違えないように何度も何度も確認しているとなかなか作業が
はかどりません。

しかし、
そんな中にきれいな字で順番通りに書かれている注文書が出てくると、
それはもう、うれしいを通りこして感動するんですよね(^^)
作業しやすいし確認も楽にできる、ありがたいなぁと思うわけです。

他にも、同じ写真を二枚買う、という指定で、同じ番号が二枚書かれている
のが普通ですが、人によってはそこに但し書きで
「同じ写真を二枚お願いします」と丁寧に書かれていたりして、
これもまた、うれしくなってしまいます。

間違えちゃったと思うものに対して修正液で直してあって、そこに、
汚くなってすみません、というメモ書きが書かれていたら
じーんとなって、分かります、大丈夫です!と思わずメモを追加してしまいました。

別にまぁ、順番通りに書かれてなくたってプリントできないわけじゃないですし、
それに対してどうこう思ったりはしません。きっとそのくらい普通かな、と。

でも、こういったものに対しての、多分それこそ意識もせずに、誰かに渡すものは
丁寧に書こう、とされていたり、写真屋さんを意識してコメントを添えてくれたり、
ちょっとした日々の、そして誰も見ていないところでの心遣い。

それはもう気遣いですらないかもしれない。あたなにとっての当たり前かも
しれない。
日々の何気ない行動、日々の何気ない言葉。それはきっとあなた自身ということ。
それはきっと、いえ
絶対にどこかの誰かに届いていて、そしてきっと、その誰かは
感謝している、感動していると思います。
誰かの一日がハッピーになったり、ああ、この仕事をして
よかったな、と自分の経験や人生が救われる気持ちになっているはずです。
(事実、僕はそのころ失業中で先が見えない不安の中にいて、そのときに
 さーっと明るい光が心に差し込んだことをよく覚えています)

「宇宙兄弟」という漫画の中で、うろ覚えですが、
トラブルで月に取り残されてしまった二人が気の遠くなるような
終わりの見えない地道な作業をしていたときに、一人が
「この作業ってだんだん意味あるのかな、って感じてきたよ」
と弱音を吐きます。
そのとき、主人公が、
「自分たちも、ロケットを打ち上げる人の延々と続く地道な安全点検のおかげで
 無事に物資を受け取れている。その作業も意味があるのかな、って感じるくらい
 地味な終わりの見えない作業だったはず。でも僕たちにはとても大きな意味の
 あったこと。
 だから、意味があるかどうかは後で他の人が見つけてくれればいい。
 今目の前にあるやるべきことを丁寧にやろう」
と言います。

誰かのために頑張りましょう、という話しではありません。
いろんなことを感じ、ときに楽しみ、ときに苦しみ、毎日を
過ごしているあなたの行っていること、あたな自身のことを
他の誰かが大きな意味と感動と感謝をきっと感じているでしょう、
そのことを、自分の価値を心の隅にでもとどめてくれたら、と思います。

あなたの何気ない心遣いは、僕にとって大変意味のあることでした。
すべての、誰にも気づかれないような心遣いに感謝を込めて。