空色のパノラマ

空色のパノラマ

なにげない毎日の中にひっそり佇むささやかで見落とされがちな奇跡を、X100Fとクラシッククロームで綴る日記。

くりかえしくりかえし。

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撮影:2022年1月。会社の窓から。

会社がビルの6階に入っていて、ロッカールームの隣にの部屋に南向きに窓があり、
そこからは街と、その向こうに諏訪湖を見渡すことができます。
長い間ずっと、そこの眺めは見ているし知っているけど特に何も感じなくて、
たまに写真を撮ってもそんなにぱっとせず、ずっと興味を持っていませんでした。

あるとき、ちょうど時間帯がよくて、日の出のタイミングですごくきれいだったので
喜んで写真を撮ったら、これまた全然ぱっとしない写真でした。
でもそのときからなんかスイッチが入って、毎朝欠かさず撮るようになりました。

そうして撮り続けていると、そこの景色の魅力が分かってくるようになってきて、
写真がぱっとしないのは自分の腕のせいだってことがよく分かるようになって
きました。
窓越しの景色で、角度変えたりすると窓枠やらベランダやらが写ってしまうので
構図としては大きく変えることはできないものの、すごく微妙に変えることが
できて、その微妙な変化で大きく印象が変わることが分かったり、当然のこと
ながらどんな明るさで撮るのか、そういったことでも大きく印象が変わります。

撮っている内に景色の魅力が分かるようになったのか、景色の魅力を感じたから
撮るようになったのか、どっちも多分あると思うんですが、全然ぱっとしないと
思っていたものが自分が気づいてなかっただけということが分かって、
今でもそんなにいい写真はまだ撮れていないですが、でもそうやってチャレンジ
精神が毎日わいてくることが、自分でも、なかなかいいじゃん、と思っている
毎日です。

やっぱり根本的に、ぱっとしない景色なんていうものはなくて、どんな景色も
魅力を秘めていて、それに気付けるかどうか、引き出せるかどうかなんだろう
なぁと思いました。