空色のパノラマ

空色のパノラマ

なにげない毎日の中にひっそり佇むささやかで見落とされがちな奇跡を、X100Fとクラシッククロームで綴る日記。

過去そのものは変えられないけど、過去の意味は変えられる。

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 去年の9月に前の会社を辞めました。
(まぁ今までぼかして書いてきましたが辞めさせられた、が正しいかな)

自分が面倒を見ていた社員が代休をとろうとして、それに対して
嫌味ったらしいメールで拒絶した社長に腹を立て、社長と喧嘩をして、それが大事に
なって・・・
社長と喧嘩してる時点で大事だろう、って話なんですが、確かにその通りなんですが、
あの頃の自分ときたら相手が理不尽と感じたらカッとなってよくぶつかっていて、
社長とも過去何度も衝突し、そのたびに喧嘩して仲直りして・・・という間柄で、
結構それに甘えてたというか、いつも通りっちゃあいつも通りの展開だったのです。

しかし、会社として以前より組織化されてきていたことが違っていて、新しく設定
された専務のポジションの人間から、そんな風に立場をわきまえない社員を許すことは
できない。辞めてもらうか、残るなら新人からやり直せ、と突き付けられて、辞めるを
選びました。

事実は以上。
それにまつわる話として、そのときにいろいろ分かったのが、そういった社長と僕の、
組織からはみ出た関係というのがほかの社員からはよく思われてなかったこと、
僕はほかの社員を仲間意識で思っていたのが、会社、社員、同僚、という意識で
考えたときに目に余る存在だと思われていたこと、ということでした。
これがショックで、会社に残る、という選択肢から遠ざけたこともあります。

振り返ってみると、会社のありようが変わってきていて、自由な仲間の集まりから
そういった組織としてきちんとしてきていた中で少しずつ居心地の悪さを感じて
いたこと、自分が入社したころの、自分がかつて好きだった会社の理念とは
違う理念に変わってきていて違和感を感じていたこと。
これもまた事実としてありました。

で。
会社辞めた後、お世話になった人や身の回りの人、身近な人になんで辞めたの?と
聞かれるわけですが、上にあげたことが事実なんだけど、じゃあこれらが理由です、
っていおうとするとなんだかしっくりこない。どれもその通りなんだけど、それが
理由ですって言えない感じがあって。

直後はいろいろな気持ちの衝撃が強くてショックで冷静に考えられなかったという事も
あったけど、気持ちが落ち着いて整理できるようになってからたくさんたくさん考えて
出した結論は、きっとそういう時期で次の段階に進むときだったんです、ということが
理由として一番しっくりきました。

上で上げた事実とは全くそぐわないけど、でも現実逃避的な感じでもなくて、そういう
理解が一番しっくりきて、今もこうして書いててそうとしか思えない感じです。
それを自分が認識するために、具体的なほころびとなって表れた、みたいな。
で、今では、あのときに前社を辞めて今の会社、今の生活になってよかったと思うし、
当時の会社や仲間に対しても、楽しかった時期や自分が信じていたものはそのまま
いい思い出として残っているし、かといって今会いたいとは思わないけど、
なんつーか、通過点の一つとして青春の思い出みたいになってます。

自分にとってしっくりきて、自分に対して勇気を与えてくれて、前向きな気持ちの
きっかけになるような、そんな風に過去の意味を書き換えるのありだし、実際
変えられるし、こういったことの積み重ねで、実に都合よく、自分の人生はついている
と思えるのですごく幸せだなぁとまぁそんなことを振り返ってみました。