空色のパノラマ

空色のパノラマ

なにげない毎日の中にひっそり佇むささやかで見落とされがちな奇跡を、X100Fとクラシッククロームで綴る日記。

「自分らしさ」からの解放。

※撮影2024年1月。諏訪湖、近所、自宅。
  カメラ:X100F。フィルムシミュレーション:クラシッククローム。
  絞り優先モード、WB:晴天/R:-3/B:-2、ハイライト0、シャドウ:-1、カラー:-1、
  DR:100、NR:-4、シャープネス:0、グレインエフェクト:弱。

ブログ用の写真を選んでいた時、うーん惜しい、もうちょっと明るければなぁ、とか
色がもうちょっと濃ければなぁ、色味がほんのちょっと極端だなぁ、惜しいなぁ、と
そんな画像が結構出てきまして。
普段ならそこであきらめて没にするか、まぁ100点ではないけどよしとするか、となるの
ですが、これ、画像いじっちゃえばよくない?とふとひらめきました。

自分は優柔不断なので、一から現像するのは大変だからLAWでは撮らない、ってことで
それらもjpeg画像なんですが、現像でもないし、macのプレビューの編集だけども、
まぁいじってダメだったらやめればいいしとりあえずいじってみようよ、ということで。
惜しい画像をちょっとずつちょっとずつ、明るさやら色味やら濃さやらを調整していって
みたら、ついでに水平も直したりトリミングもしたり・・・おお、いいじゃん!と。

そのときに気づいたんですよね。
LAWで現像するのは(自分にとっては)大変だからJpegで撮る。基本撮って出し。
そこまではいいんですよね。
でもそれが、LAWじゃなきゃ後から画像をいじると劣化する、とか、なんかいつの間にか、
後からいじっちゃいけない、っていう風になんとなく自分の中で無意識に自分自身を
縛っていたことに気づきました。そんな風に意識的には思ってなかったけど、結果、
撮って出しじゃなきゃいけない、っていう風になっちゃってた。

別に自分が気にならなければ画像が多少劣化したっていいし、逆に、後から必ずいじら
なきゃいけないってことはないし、楽しく撮る、そして後からいじったっていじらなく
たっていい、それでいいじゃないか、それがいいじゃないかって思えました。

そしてさらに気づいたのが、自分は薄めの色が好きで、カメラの設定もそうしていたん
ですが、最近実はちょっと物足りないな、と感じてもいたんですね。
でもまぁきっと自分の写真はこんな感じだろうって設定をいじらずやってたんですが、
上記のことがあってから、そう感じてるならカメラの設定もいじったらいいじゃん、
ってことで、何度か試行錯誤してたら、おお!めっちゃ撮りやすい!!楽しい!!!って
設定が見つかりました。
(今回の画像は上記の画像編集したものは混じってますが、設定変更した写真は
 6月に入ってからとなります。ブログに上がるのは来年くらいですかね(苦笑))

それこそ普段から現像したり画像調整や設定を見直されてる方からすると、今更?って
話だと思いますが、どうも自分は写真に限らず、一度身に着けたものに逆にいつの間にか
縛られている、ということが他にもあるような気がします。
試行錯誤を面倒くさがる傾向。
いわゆる自分らしさ。それが楽しいうちはいいですが、なんか不自由に感じたり、
物足りなくなったりしたらさっさと切り換えて新しいことにチャレンジ、なんて大袈裟で
なくても、そのとき自分が楽しそうって思うことを取り入れていけばいいんですよね。
だってそっちの方が楽しいのですから。

自分らしさから解放された先に、いろいろ変化したときにそれでも底の方にそこはかとなく
存在しているものが自分の幹にあたる部分で、きっと本当の意味での自分らしさなんだろう
なんてことを感じた日々でした。