前の仕事の影響(無垢の木と土壁で家を建てる)もあるだろうし、
元々の性格もあるだろうし、ともあれ、僕は経年変化(物や建物などが時間が経過
したり使用されていく中で変化していくこと)が全く気にならない。
いえ、気にならない、のではなくかえってそれがとても好きなんです。
人によってはそれを劣化というだろうし、あるいは、
木などの自然素材の変化はすきだけどプラスチックの変化はいや、とか
文化財を訪れたりしてみている分にはとても好ましいけど自分で住む家は
そうなってほしくない、とか、
錆はいやだ、とか。
まぁいろいろ意見もあるかと思いますが、僕はあらゆるもののあらゆる変化が
好ましく、また自分が使うものが変化してくのも大好きです。
例えばカメラ。(僕のようながさつな人間が)使っていれば傷もつくし
表面の塗装も剥がれてくる。
でもそれは決して大事にしてないわけではないし、例えばこういった道具を
正しい使い方をしていてつく傷はそのまま使った証で成長の記録で
年輪のように感じ、風格でてきたなぁと感じる。
でもって、それを修復したりリペイントしたり、そうやって手を入れれば
入れるほど自分にとっての愛着と価値がますます上がっていくのです。