空色のパノラマ

空色のパノラマ

なにげない毎日の中にひっそり佇むささやかで見落とされがちな奇跡を、X100Fとクラシッククロームで綴る日記。

シアンの空。あるいは色の好みが満たされる、ということについて。

※撮影:2023年1月。諏訪湖。
  カメラ:X100F。フィルムシミュレーション:クラシッククローム。
  絞り優先モード、WB:晴天・R:-3/B:-2、ハイライト:-1、シャドウ:-1、カラー:-1。
  DR:AUTO、NR:-4、シャープネス:−2、グレインエフェクト:弱。

青空の好み、って人それぞれだと思うんですが自分はかなりシアンが好きです。
空に限らず、あらゆる目に入ってくるものについてマゼンタより、よりもシアンより、が好きです。
かなり好き。
思い返してみれば昔から、写真を撮る前から、子供の頃からずっとそうで、青空を
見上げては、シアンっぽい空ならラッキー、マゼンタっぽい空なら今日の空はつまらないな、
って感じてました(笑)

なぜ、そしていつから、そうなったかははっきりきっかけも覚えているし、
青が好きなのも同じきっかけで、ほんと三つ子の魂百までだなぁって。

それでまぁ、写真を撮るときも、WBをシフトでいじってもと、もともとシアンよりの
クラシッククロームを選んでいるんですが、さらにシアンよりにしてます。
全てにこの色味が好きなので、撮るものやシチュエーションによってWBやフィルム
シミュレーションを変える、ということもなく延々シアンよりの写真を撮っています。

で、ふと思ったのが、そもそも青空がシアンがいいかマゼンタがいいか、みたいな話って
写真を撮っている人なら誰しもあるあるというか、もちろんどっちも好きみたいな人も
たくさんいると思うんですが、いずれにしてもそういう、目に入るものの色味みたいな感覚は持って
いると思うんですが、ん?なんのこと?空は空でしょ?とか、ときどきで青空の色が
違うのはもちろん知ってるけどだから何?って人もいるのかも、なんて思ったり。

全然そういうのもありで、だから鈍感、とか、そういうことを言いたいわけでもなく。
(逆に自分が感じていないそういったこと、色に限らず、手触り、空気の感じ、音、
 その他感覚で感じるもろもろのこともたくさんあると思うし)
だからまぁ、たまたま自分のこだわりがここにあったというだけで。

それで言いたいことは、カメラで、自分の好みの色味にこの世界を切り取って保存し、
そして後からその自分の好みの世界を見返すことでこの自分の好みがものすごく
満たされる、幸せな気分になっているってことです。
カメラという行為(趣味というレベルを超えているような。呼吸と同じように)に
よって日々、常々自分の心が満たされる。
そのことがとてもとてもラッキーで幸せだな、っていうことでした。