※撮影:2021年9月。近所、通勤途中、カフェ。
人に薦められて映画を見ました。日日是好日。
大学生の女性が主人公。要領が悪く、これというしっかりしたやりたいこともなく、
どちらかと言えば目立たない、そんな存在の彼女。
何気なく茶道を学びだして月日は流れ、茶道を通して人生を学び、
人生を通して茶道を味わう・・・という要約やあらすじになるんですが、
なんというか、そんな言葉にしてしまうとするりと抜け落ちてしまう、
そういう味わいに満ちた映画でした。
主人公は、最初は慣れない茶道の不自由さに四苦八苦し、やっと少しわかってきたと
思ったら季節が変わって前のことは忘れて、とリセットされる。
時間をかけて上達したと思ったら後から入ってきた高校生が才能にあふれていて
あっという間に追い抜かれていって、せっかく茶道の世界が居心地がよくなったのに
また自分の居場所がないと感じてしまう・・・
やりたいことはぼんやりとあるけどそこまで明確でなく、それでもついにその道に
真剣に向き合い、試験を受けるも落ちてしまう。
結婚を控えていたのに彼氏の裏切りをしってしまって決裂。
自分は同じ場所をぐるぐるしているような、どこにも進めてないように感じる日々、
友人はどんどん先に進んでいってしまう。
そして、大切な人を失ってしまう・・・
それでも主人公はお茶を、人生を続けます。つらい出来事にも向き合い、
うれしい出来事をかみしめ、そして少し、一つ、また一つと気づくことがある。
つらい日々も楽しい日々も、同じように積み重ねた日々として受け入れる。
そのとき、主人公は「日日是好日」の意味が分かったとつぶやきます。
すぐにわかることとすぐにわからないことがあって、すぐにわかることは
一度味わえばいい、すぐにわからないことはゆっくり時間をかけて接していくことで
少しずつ感じて、そしていつかわかることにたどり着ける。
この映画を見た日が遅番の日で、午前中に映画を味わい、そして出勤まで早めに家を
出て地元の写真家の個展を見て、そのあと、ぶらぶら路地を自転車で散歩しながら
会社に向かっていました。
そうしたら路地の途中におしゃれなカフェを発見し、昔は仕事でよくこういう
カフェに飛び込んでいったなと思いながら、久しぶりで少しためらいもあったんですが思い切ってそのカフェに入ってみました。
お店自体も飲み物も店主さんもとても素敵な人たちだったんですが、隣に座った人も
合わせてみんなでしゃべっていた時、その店主さんも、その方も、自分でいろんな
道を切り開いて、自分で人と繋がりをつくってそして今につながり、こうして
楽しんでいる、ということが伝わってきまして。
そのとき感じたのが、ああ、自己紹介できるって素敵だな、って思いました。
こういうことをやってきました。今こういうことをやってます。
それを話したり、自分の名刺を渡したり、お店をやったり個展を開いたり。
この人たちは、自分が何者である、ということが言える、出せている人だな、と。
自分は、そこで自己紹介できるようなことは特にないな、と思いました。
あ、もちろん写真が好きとかそういうことは話したんですが、
自分は何者です、とか、これができる、とか、これをやっている、とかそういうこと
は何もないなぁ、と。
でも、これはこれでいいな、と思いました。
ついさっき見た日日是好日の味わいがよみがえり、次々進んでいく友人やあっという
間に上達するお弟子さん、に対して、へたくそで、不器用で、でもだからこそ時間を
かけてずっと打ち込んでいた、そして最後までそこに残った主人公に自分が重なって。
だから、今はまだ自己紹介も名刺も作り出したものはないけど、こうした日々の
出会いを大切にして、味わって、暮らしを楽しんで、そして自分にってとても大切な、
写真を撮るということ、それを続け、今はまだまだ写真の入り口にも立ててないけど、でも時間をかけて、ただひたすら、写真や生活、そんなものをたくさん含んだ
今日を積み重ねていきたいと思いました。
大学生の女性が主人公。要領が悪く、これというしっかりしたやりたいこともなく、
どちらかと言えば目立たない、そんな存在の彼女。
何気なく茶道を学びだして月日は流れ、茶道を通して人生を学び、
人生を通して茶道を味わう・・・という要約やあらすじになるんですが、
なんというか、そんな言葉にしてしまうとするりと抜け落ちてしまう、
そういう味わいに満ちた映画でした。
主人公は、最初は慣れない茶道の不自由さに四苦八苦し、やっと少しわかってきたと
思ったら季節が変わって前のことは忘れて、とリセットされる。
時間をかけて上達したと思ったら後から入ってきた高校生が才能にあふれていて
あっという間に追い抜かれていって、せっかく茶道の世界が居心地がよくなったのに
また自分の居場所がないと感じてしまう・・・
やりたいことはぼんやりとあるけどそこまで明確でなく、それでもついにその道に
真剣に向き合い、試験を受けるも落ちてしまう。
結婚を控えていたのに彼氏の裏切りをしってしまって決裂。
自分は同じ場所をぐるぐるしているような、どこにも進めてないように感じる日々、
友人はどんどん先に進んでいってしまう。
そして、大切な人を失ってしまう・・・
それでも主人公はお茶を、人生を続けます。つらい出来事にも向き合い、
うれしい出来事をかみしめ、そして少し、一つ、また一つと気づくことがある。
つらい日々も楽しい日々も、同じように積み重ねた日々として受け入れる。
そのとき、主人公は「日日是好日」の意味が分かったとつぶやきます。
すぐにわかることとすぐにわからないことがあって、すぐにわかることは
一度味わえばいい、すぐにわからないことはゆっくり時間をかけて接していくことで
少しずつ感じて、そしていつかわかることにたどり着ける。
この映画を見た日が遅番の日で、午前中に映画を味わい、そして出勤まで早めに家を
出て地元の写真家の個展を見て、そのあと、ぶらぶら路地を自転車で散歩しながら
会社に向かっていました。
そうしたら路地の途中におしゃれなカフェを発見し、昔は仕事でよくこういう
カフェに飛び込んでいったなと思いながら、久しぶりで少しためらいもあったんですが思い切ってそのカフェに入ってみました。
お店自体も飲み物も店主さんもとても素敵な人たちだったんですが、隣に座った人も
合わせてみんなでしゃべっていた時、その店主さんも、その方も、自分でいろんな
道を切り開いて、自分で人と繋がりをつくってそして今につながり、こうして
楽しんでいる、ということが伝わってきまして。
そのとき感じたのが、ああ、自己紹介できるって素敵だな、って思いました。
こういうことをやってきました。今こういうことをやってます。
それを話したり、自分の名刺を渡したり、お店をやったり個展を開いたり。
この人たちは、自分が何者である、ということが言える、出せている人だな、と。
自分は、そこで自己紹介できるようなことは特にないな、と思いました。
あ、もちろん写真が好きとかそういうことは話したんですが、
自分は何者です、とか、これができる、とか、これをやっている、とかそういうこと
は何もないなぁ、と。
でも、これはこれでいいな、と思いました。
ついさっき見た日日是好日の味わいがよみがえり、次々進んでいく友人やあっという
間に上達するお弟子さん、に対して、へたくそで、不器用で、でもだからこそ時間を
かけてずっと打ち込んでいた、そして最後までそこに残った主人公に自分が重なって。
だから、今はまだ自己紹介も名刺も作り出したものはないけど、こうした日々の
出会いを大切にして、味わって、暮らしを楽しんで、そして自分にってとても大切な、
写真を撮るということ、それを続け、今はまだまだ写真の入り口にも立ててないけど、でも時間をかけて、ただひたすら、写真や生活、そんなものをたくさん含んだ
今日を積み重ねていきたいと思いました。