空色のパノラマ

空色のパノラマ

なにげない毎日の中にひっそり佇むささやかで見落とされがちな奇跡を、X100Fとクラシッククロームで綴る日記。

親としては失格だと思います。が、娘に感動させられました。

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※撮影:2021年1月。近所の公園、諏訪大社秋宮スケートリンク。 

ちょうどこのブログで過去の写真のうち、子供たちの写真が順番が回ってきた今日、
小学校の運動会がありました。

今年は娘が特に気合が入っていて、短距離走で一位を取る!と意気込んで、早朝運動の
時間に(我が家では父ー息子、母ー娘のコンビでそれぞれ散歩と運動を交互に早朝に
行っています)短距離走の練習を重ねてきました。
その甲斐あって、練習でも一位を連発していたんですが・・・

運動会の前日の夜、高熱を出してしまいました。
普段は風邪をひいても食欲だけは落ちない娘が、夕飯がのどを通らず、翌日のことを
思って憂鬱な面持ち。
この日は雨が降っていたので、もしかすると延期になるかもしれないし、元気になる
かもしれない。ひとまず早く寝よう、と。

朝起きたら、熱は一応下がったのですが、正直寝起きで下がっている感が否めず、
どう見ても娘は絶不調。
どうする?と聞くと、ボロボロ涙を流して悔しがっていて・・・
一応熱もないし、じゃあ行くか?と聞くと、つらそうな顔ですが、それでも
うれしそうに力づくよくうなづきました。

朝ごはんもあんまり食べられず、連絡帳に体調のことを書いて送りだして、
大丈夫だろうかと心配しながら運動会を見に行きました。
とりあえず普通にお友達と話したりしていましたが、表情は厳しい様子。
そして短距離走、娘の番が来ました。

コロナ対策もあってあんまりいい場所は取れず、写真は無理っていうところでともかく
見守っていました。
いつもよりあきらかにペースが遅い中でも必死の走り、最後の最後まで団子状態で、
どうなんだ!?と同時にゴールした様子を見てたら・・・一位の旗を持った上級生が
娘に駆け寄って連れて行ってくれました。

おおおおおお!!!まさかあの体調で一位!!!!!!!!
信じられないし、その娘の覚悟と頑張りと、そして結果を出したことに涙が
止まりませんでした。

このご時世、あるいはご時世に関係なく、高熱が下がったとはいえお友達にうつす
可能性がある状態で登校させるべきではないし、娘自身の体のことを考えても
登校させるべきではなく、ときにはこういうときもある、という風に悔しいけど
あきらめる、ということもまた必要だったと思います。

それでも、今までの娘の頑張りや、当日の悔しい涙を見ていたら、どうしてもそれが
言えませんでした。
だから、親としてはそういった批判は一も二もなく受け入れていますし、他の子に
同じように高熱を出す子が現れないように祈るばかりです。

その上で、一人の人間として、その覚悟と気迫に感動し、魂をふるわされたことも
事実です。
決してこれを美談にせず、それでも娘には尊敬をささげたいと思います。