空色のパノラマ

空色のパノラマ

なにげない毎日の中にひっそり佇むささやかで見落とされがちな奇跡を、X100Fとクラシッククロームで綴る日記。

初心に帰る。

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※撮影:2020年2月。近所、通勤途中。

 

少し前に書きましたが、X20が壊れて修理をあきらめて、X100Fに変えることに
決めて、そして実際に現在使いだしております。
(今回のブログも含めて、いつも撮りだめした写真をUPしておりますので、
 まだX100Fの写真ではありません。X20で撮った写真です)

X20を使っていた頃、よくX100シリーズに対して妄想し、このカメラを手にしたら
きっとすごい写真が撮れるに違いない!!なんて思っていたものですが、
現実は・・・非常に苦労しております(笑)

X100、すごく撮れます。目で見ているよりも詳細に、繊細に、しっかり写ります。
これがかなり大変・・・今までのX20はセンサーが小さいこともあって、大体見た
通りに撮れていたんですが、今は自分の目以上に撮れるので非常に戸惑っています。
(自分視力よくないのでそんなに世の中をしっかり見れていないんですよね(笑))

X20とX100は、どちらもコンパクトで光学ファインダーを備えている、という
共通点があって、勝手に同じコンセプトの上位機種とエントリーモデルという
認識をしていたんですが、使ってみると結構別物。
X20は(僕が勝手にそう使っていたということなんですが)スナップシューター。
さっと撮りだしてぱっと撮る。
X100はもう少しじっくり撮る感じがしています。
(この辺は大きさ重さの違いも関係してそうです)

使い勝手の部分もそうですが、撮れた写真が自分の印象とかなり違っていて、
戸惑ってばかり。
今まで撮れていた・・・今回のブログのような逆光や朝焼け夕焼けにシルエット、
という写真も全然思ったように撮れなくなってしまいました。

とても優しく気はいいけど、しゃべる言葉は悪気なく辛らつな妻(笑)からは、
「あー今どきのよくある写真だね、全然らしさがないね」
と落ち込むような批評をもらっています(笑)
絵が描けるので色というものに敏感で、写真屋で働いているのでまぁ的確な
意見です。

結局すごく単純に、まだ慣れていないんだな、っていうことだと思ってます。
言い方を変えると、X20はなんだかんだ使いこなしていたんだな、と。
光学ファインダーのパララックスはどのくらいずれるか距離感ごとにつかんでいたり、
ISOとシャッタースピードと絞りの関係も写そうとする光景に対してこんな感じに
したらこんな感じに写る、という感覚をつかんでいたり、
ホワイトバランスや色味の感覚などもつかんでいたり。

そして逆に、X20の写りにいつの間にやら自分が慣らされていて、撮り方や被写体、
なんなら普段の景色の見え方もX20色に染まっていたんだな、と
(このカメラならこう撮ったら撮れるな、というレベル以上に、このカメラで
 撮れる景色=美しい景色として普段から認識していた、というレベルで)

ということで、すごくよく写る、いろんな機能も満載、パララックスも自動で補正、
という夢のような機械も、今のところ宝の持ち腐れ。
毎回、あれ、こんな感じなんだ、と一回一回手探り状態だったりします。

使い始めは、なまじ今までがもう無意識でも撮れるレベルだったので結構ストレスに
感じちゃっていたんですが、最近は、そうか、これが新しいことが始まったという
証なんだな、と感じられるようになりました。
考えてみれば、X20だって、自分の手足のように使えるまでには結構な時間が
かかっているし、そういう試行錯誤をしていく中で、写真を撮るということ自体を
学んできた気がしますし、写真を撮る楽しさを知ってきた気がします。

自分がいいな、と思える写真はまだまだ撮れず、あとから見てしょぼんとすること
ばかりですが、焦らず、せっかくなら今までならそうしなかったような設定も試し、
被写体も試し、何もかもをいろいろ今までやらなかったようなことを試して、
だんだんまた自分の新しいスタイルを、X100と見つけていこうと思っています。