空色のパノラマ

空色のパノラマ

なにげない毎日の中にひっそり佇むささやかで見落とされがちな奇跡を、X100Fとクラシッククロームで綴る日記。

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※撮影:2020年2月。諏訪湖、通勤途中、職場から。

 

はなさん(飼っている犬です。10歳)、癌でした。

脾臓肥大の手術を終え、危ないかもという状況を乗り切り、日に日に回復して
きていたはなさん。元気も戻ってきて、よく食べるようになり、散歩も
以前のようにたくさん歩けるようになってきて。
何かするとそのあとぐったり疲れて休む、という様子もあり、完全回復は
まだまだ先だな、とも思いつつ、それでも、元気になっていく様子が
うれしかったです。

そんな矢先。

経過を診てもらう検査で癌という診断。
診察には妻が連れて行ってくれたので直接先生の話を聞いたわけではなく、
詳しいところは正直分からない部分もあるんですが、大まかな状況としては
もし進行の状態を3段階に分けるとすれば2段階まで進行している、
末期ではないが厳しい状況。しかし本人の体力や免疫力次第では長生きする
こともある、と。

何となくそんな気もしてました。
以前に飼っていたフェレットを癌でなくしていて、なんとなくそのときを
彷彿させる状況があったのかもしれません。

ああ、やっぱりか。

家に戻ってきたはなさんも、自分がそういう気持ちだからそう見えるのか、
とてもぐったりと気落ちしている様子で、なんとなく話しの内容や
雰囲気が分かるのかな、とそんな風に見えました。

先生からは、抗癌治療を行うかどうかを家族で話し合ってほしいと言われていましたので
子供たちも含めて、みんなで話し合いをしました。

すごく落ち込んだ気持ち。
なんか大丈夫じゃないというすがるような気持ち。
そして、少しでも長く生きていてほしい、少しでも長く一緒にいたい、という気持ち。

結論としては、抗癌治療は行わず、サプリなどを補いつつ、基本的には今まで通り。
癌についてはいろいろな考えがあると思うのですが、先生からの助言も参考にして、
この先薬の副作用や入退院を繰り返すよりは、少しでも一緒にいよう、という。
(飼い主側のエゴかもしれませんが・・・)

この先、どういう風になったとしても、ああ、この家に来てよかったな、と
そう思ってもらえるように。
今まで通り、特別なことはせず、でも今まで以上に、この瞬間瞬間を
大切に、そして楽しく過ごしていこうと家族で誓い合いました。

落ち込む気持ち、嘆く気持ちはたくさんあります。
でも、いつ終わるか分からないパーティーで、もう終わるかな、終わっちゃうのかな、
って先のことばかり考えて不安になったりくよくよしていたらもったいない。
今この瞬間は一緒にいられるのだから、そしてこの時間が限られているというなら
なおさら、せっかくのこのときを、不安な気持ちは押しやって、明るい気持ちで、
一緒に過ごせる時間を今だけを見つめて楽しんでいこうと思いました。