空色のパノラマ

空色のパノラマ

なにげない毎日の中にひっそり佇むささやかで見落とされがちな奇跡を、X100Fとクラシッククロームで綴る日記。

心がやさしい人たちへ

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人って、
(なんかスケールのでかい主語ですみません(笑))
なんだかんだいって、自分以外の誰かの役に立っている、という実感がすごく大切で、
それがあると自分の心の満足や安定、自信につながってきて、極端なことをいえば
自分がここに存在してていいんだ、という安心感につながっている気がします。
 
今回のコロナ。被害の度合いは自然災害になぞらえることができますが、
他の自然災害ならば、被災地とそれ以外という構図ができて、
(非常に一義的な捉え方になり、実際はもっと複雑に入り組みますが)
助けを必要とする人と助けようとする人が明確で、かつ、助ける手段が素人にも
存在します。(募金やボランティア、その他もろもろ)
 
一方コロナによる影響は、全国全世界の全人類が助けを求める人になる可能性が
あって、あるいは、それどころか、自分自身が加害者になる、すでに気づかない
内に加害者になっている可能性があって。
そして、目に見える形で自分以外の誰かを助ける手段が素人には非常に少ない、
できる人が限られている、多分大勢の人はそういった手段を持ち得ないと思います。
やれることをすごく大雑把に言えば、とにかくじっとしてろ、
人とのつながりを控えろ、以上。
商売をされている方のように自分の生活を脅かされている方もたくさんいらっしゃい
ますが、それ以外の人は、いますぐ脅かされるというよりは行動を控えさせられて
いる状態。

単純に自分が自由に行動できないというストレスもあるかと思いますが、それ以上に、
人を助けることができない、この状況においての自分の無力感にさいなまされている、
そんなストレスがものすごく大きいと思います。
 
あるいは、そのストレス、行き場のない優しさや思いやりのエネルギーがネットや
SNSへ向かい、いろんなことを発信し、それ自体はどうこうないんですが、
場合によってはそのエネルギーが今の苦しい状況を何とかしたい、何とかならないの
かという義憤にかられてなかには攻撃的な表現にまで高まっている人も。
僕にはなんだかそれが悲鳴に聞こえてしまいます。
 
まぁそれは極端な例にしても、やっぱり多かれ少なかれ、あちこちから心の叫びが
聞こえてくるように思います。
それはきっと、みんな、自分が助かりたいってことよりも、人を助けたい、
人を助けてほしい、っていう気持ち、そして
他に向かっている憤りがあるとすれば、実は何もできない自分に向けての
憤りが根本にあるんじゃないかな、と思います。
閉じ込められたやさしさが苦しんでいるんだと思います。
 
こんなときだからこそ。
まずは自分自身を労わりましょう。自分の心を自分で慰めてあげましょう。
誰かへの助けの手を差し伸べられていないけど、でも何もできない無力な
状態ではない。
積極的に行動するのと同じくらい、今じっとしていることは積極的な助けの手に
なっています。
その根本は人を信じること。自分の近くの家族や仲間を信じることと同じくらい、
自分が見えていない遠くの人、人そのものを信じること。
(信じようとしている相手が信じるに足る存在かどうかは関係ないんです) 
 
ニュージーランドの警察がいかしたコメントをしていました。
 
 
歴史上で初めてのことだ
我々はテレビの前で寝転ぶだけで人類を救うことができる
何もするな
しくじるなよ

そう、今まさにテレビの前でゴロゴロしているこの状態がほかの多くの人を救っている
真っ最中。目に見えなくてもたくさんの人に手を差し伸べている状態。
仕事や用事で外出しなければいけない人も、マスク手洗い人との距離を保つ、そんな
地道なことが人助けになっている。気を付けているその瞬間が人に手を差し伸べている
最中です。
そして許されていること、自分の環境だからできることをやったときに
罪悪感を感じないこと。何もかもを一番苦しい人に基準を合わせて我慢する必要は
ないんです。
 
それぞれがそれぞれの状況に即してできることをする。
他の人もきっとそうするだろうと人を信じる。
人を信じることは自分を信じること。
自分を信じて。
大丈夫、あなたの助けがいるときが必ずきます。
山ほどの人助けができるときが必ずきます。
もう勘弁して体がもたないよ、ってくらいあなたの助けが求められるときが必ず
きます。
だから今は、体を休めて、できる限り心もいたわって、そのときに備えましょう。
だから、しくじるなよ!