空色のパノラマ

空色のパノラマ

なにげない毎日の中にひっそり佇む、ささやかで、見落とされがちな奇跡たちを、手紙を綴るように写真に残せたら。

好きを続ける自分に感動しちゃっていいと思います。

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ボヘミアンラプソディをレンタルして見ました。
公開されたときにヒットして話題になったのでご覧になった方も多いかと思います。
自分も映画館で見てとても感動し、今回久しぶりに見たんですが、やっぱり感動して、
しかし、ちょっと違う感想も抱いたのでそんなことをまたいつものようにつらつら
書こうかと思います。

この映画はクイーンというロックバンドとボーカルのフレディマーキュリーについて
史実を基にした映画です。
僕はクイーンの大ファンという訳でもなく、せいぜいベスト盤を一枚持ってるくらい
なのでどこまでが史実でどこまでがフィクションかは全然分かりませんが、物語と
してとても 引き込まれました。

もう映画公開からだいぶ経ちますし、筋立て自体は実際に即しているので
思いっきりネタバレ書いちゃいますが、売れないバンドだったスマイルにフレディが
加入、ベーシストも加わって4人のメンバーでクイーンを始めます。
金はないものの才能と音楽への情熱に溢れていて、メンバーそれぞれが意見を
ぶつけ合いながら音楽への実験をし、新しいロックを作っていきます。そして
バンドもビッグになり、スターになっていきます。
その過程でフレディが自分が両性愛者ということに気づいてしまい、恋人と破局
そこからは精神的にどんどん追い詰められ、売れるほどに苦しみも増していきます。
メンバー間もギクシャクしますが、そのたびに、音楽への情熱が、そしていい曲への
イデアがメンバーの絆を繫ぎとめ、バンドは前進し続けます。
しかし、あるとき、ついにフレディがクイーンの活動を休止すると宣言し、ソロ活動を
始めます。
しかしながら、自分にとって本当に必要なのは何を言ってもイエスとしか言わない
とりまきではなく、いちいち文句を言い意見をぶつけ合うメンバーだったと気づき、
謝り、クイーンの活動の復活、そしてもう過去のバンドになりつつある中で、
他に売れっ子がたくさん出るライブエイドへの参加を決めます。

クライマックス、フレディは自身がエイズであること、そして余命が長くないことを
メンバーに打ち明けますが、だからといって自分は悲劇のヒーローにはなりなくない。
自分たちはエンターテナーでありロックバンドなんだ、だから最高のライブをやる、と
宣言し、7万人の観衆が熱狂する最高のパフォーマンスを披露して映画の幕を閉じます。

エンドロールではその後フレディが45歳の若さでこの世を去ることが流れ、
嫌が応にも死と、その前の最高のパフォーマンスをつなぎ合わせて意識することに
なります。だからこそドラマチックな訳ですが・・・

今回少し違ったことを考えました。
もちろんフレディが若くして亡くなるのは事実なんですが、ライブエイドは85年。
その後もクイーンは活動を続けていますし、ライブエイドの最高のパフォーマンスも
演奏された曲自体はまだエイズでもなく自身の死を意識する前の曲であったりしますし、
死に立ち向かう前は、普通に、売れたい、いい曲をつくりたい、何者でもない自分達が
何者かになりたい、自分たちの表現がしたい、自分たちは音楽が好きである・・・
もちろん偉大な才能のもとではありますが、しかし彼らにとっては普通な欲求、日々の
努力、好きなことをし続ける、そんな積み重ねであった訳です。
だからこそ、フレディ本人が言うように、死を前にしても特別にならず、今まで通り
やるんだ、そして今まで通り(最高に)やっている姿に感動する訳で、なんというか、
好きを続けているその姿に心を打たれたんだな、と気づかされたのです。

さて、ここから大幅に飛躍します。うぬぼれますね。

僕自身を振り返ります。今も目の前には自分の相棒である富士フィルムのX20があります。
今となっては時代遅れ、性能も大したことなく、かといって古いビンテージという
訳でもなく、伝説の名機でもありません。
そのX20のパララックスもはなはだしい光学ファインダーを覗き続け、なんでもない
日々の美しさに目を向け日常を写真に切り取り続けた・・・なんてことがもし
ドキュメンタリーになって、もしそれを僕がそれを見たら、結構感動すると思うんです。

いやいやわかります。目を覚ませと。何を言ってるんだと。恥ずかしいにもほどが
あるぞと。ナルシストかと。
しかしですね。
もちろん、大勢の人の心動かすこともないですし、他の人を感動させることもなく、
どうっつーこともない写真で、まぁ周りに影響を与えることもなく静かなもんです。
でも、僕自身は感動すると思うんですよね。
文字にしてみるとなんかいいじゃん、なんかかっこいいじゃん、悪くないじゃん、
なんて思う訳です。

だからね。いいんです、他の人がどう思うかはね、こう、現実から目を背けてですね(笑)
まぁ僕はナルシストですが、そうじゃないそこのあなたも、自分自身に感動しちゃえば
いいと思うんです。かっこいいと思っちゃえばいいと思うんです。

想像してみてください。
自分がずっと続けている好きなこと。自分らしいこと。自分しか知らない、気づかない
すごく小さなこと。
それがドキュメンタリーで取り上げられて大スクリーンに映し出されたら・・・
ほら、感動するでしょ!!

たまには、いや、いつだって、自分自身に感動していいと思うんです。
真面目で、控えめで、地味で、不器用で、どちらかと言えば人に比べて
劣っていると思ってしがいがちで。
そして毎日を、人を愛おしく思い、一生懸命生きているあなたや私なんですから。