空色のパノラマ

空色のパノラマ

なにげない毎日の中にひっそり佇むささやかで見落とされがちな奇跡を、X100Fとクラシッククロームで綴る日記。

逃げた方がいいことと逃げちゃいけないことがわかってきた。

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中学生の頃、クラスから何人か選抜されて地域だった・・・かな、の陸上大会に
参加したことがあります。
自分はそのとき1500メートルの二人の内の一人に選ばれて、練習を重ねて当日を
迎えました。
本番が近くにつれ、うまくいかなかったらどうしよう、そもそも自分はそんなに
速くないのになんで選ばれたんだろう、嫌だ嫌だ嫌だ・・・
直前で腹痛を訴えて棄権しました。
完全に嘘だった気もしないですが、まぁ逃げたわけです。
44になった今でも苦い記憶として時々蘇ってきます。

東京に住んでいた頃、通勤電車の中でおじさんに絡まれて、お互いに胸ぐらを
つかむようなことになってしまったことがあります。
そのあとそれ以上にはならずに終わりましたが、これもまた苦い記憶として
今でも思い出します。

嫌なこと、トラブル、敵のようなもの、そんなものに対して逃げることが
何か負けたような気になって、逃げなかったせいでおかしなことになったり
さらなるトラブルを引き起こしたり、傷ついたり、心を病んだりしました。

そのくせ、自分のこと、恥をかくこと、挑戦すること、自分を表すこと、
そんなものに対しては逃げてきました。

このたび会社をやめました〜 - 空色のパノラマ


去年に仕事をやめて今の仕事につくまで悩み、そして以前より少しだけ
一歩前に出た時から、逆になったような気がしています。
外からのトラブル、嫌なことからはさっさと、そして胸を張って堂々と一目散に
逃げられるようになり(もちろん逃げるが勝ち!)
自分自身を表すこと、人から評価されること、恥をかくこと、そんなことからは
逃げずに、まぁ幻想の高い自己像から解放されて、こんなもんだから好きにやるさ、
と行動できるようになりました。

先日夜遅くまで残業して自転車で帰っている時、コンビニに寄ろうとしたら
たむろっていた若者が一斉に立ち上がって近づいてきたので、こりゃやべぇ、と
さっさと自転車に乗って逃げ出しました。
無事に逃げおおせたときになんともいえない颯爽とした気持ちとともに、
ああ、自分で自分を縛っていた鎖から解放されてよかったなぁと
ふとこんなことを思い出しました。