今の自分の仕事はどちらかといえばディフェンシブといいますか、平穏に過ぎれば
何もなく、ミスをしたりすれば大事になるという仕事で。
つまり怒られることはあっても褒められることはないというか。
先日同僚がミスをした〜とへこんでいた。
世の中のニュースも。何か(悪いことが)起こればニュースになるけど、
今日も無事に電車が運行しました、車が歩行者の横断を待っていました、
そんなことはニュースにならない。
人間関係も家族も子育てもそうかもしれない。
日々の目立たないことはそのまま目立たずに気づかずにすぎて、
何かやらかせば怒ったり怒られたり、口に出さなくてもそのことがその人の
印象として頭に残ったり。
でも。
毎日の繰り返しであっても、いつもやっていることであっても、それをまた
今日も同じようにするのは簡単じゃない。
体が覚えていることでも急に混乱したり、ふとわからなくなったり、
あるいは毎日緊張しながらやっていることだったり。
だから確認する。これでよかったっけと悩む。でも前に進むしかない。
体の感覚を信じる。記憶を信じる。
そんな努力を寸断なくしている結果、何もない1日が完成する。
だから。
ミスはよくないし、叱られたりするのも当然だけど、だからといって
そこだけに注目して相手を、自分を評価しない。
その一回以外の膨大な何もなかった1日の積み重ねに目を向けて、
感謝したい、尊敬したい、頭を下げたい。
そんな何もないことに気づける人間になりたいと思った。