空色のパノラマ

空色のパノラマ

なにげない毎日の中にひっそり佇むささやかで見落とされがちな奇跡を、X100Fとクラシッククロームで綴る日記。

長谷川白紙の「CUE」がよかった(現代の音楽がやっと好きになれた)。そしてマニアックな話に全振り。

※撮影:2023年2月。自宅、近所、諏訪湖、会社の窓から。
 カメラ:X100F。フィルムシミュレーション:クラシッククローム。
 絞り優先モード、WB:晴天R:-3/B:-2、ハイライト:-1、シャドウ:-1、カラー:-1、
 DR:AUTO、NR:-4、シャープネス:−2、グレインエフェクト:弱。

今回の話は非常にマニアックなので写真だけ見ていただければ満足です。
(基本的にいつもそのスタンスであります!!)
相変わらず2月の写真という季節遅れです。冬の写真。
冬の光、コントラストが割といい感じに写せたなぁと思います。
しかしこれだけ暑い日が続くと季節外れ感が半端ないですね。
(暑さに関係なく、そもそも季節外れ感が半端ない)

さて。

長谷川白紙という現在24歳の若いアーティストがいるのですが、この人のYMOの
「CUE」のカバーをネットで偶然耳にしました。
最初何も知らないで曲も分からず音だけ聴こえたとき、出だしを聴いた瞬間、
なにこれ!震える!!めっちゃかっこいい!!!となって。
でもどっかでこの音程は聴いたことがあるんだよな~と。
で、歌が始まって、「CUE」じゃん!めっちゃかっこいい!!!ともう一度衝撃がきました。

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YMOのCUEは大好きな曲で、(これの元ネタと言って差し支えないULTRAVOXの
「Passionate Reply」も大好きです(^O^))
CUEのカバーは他にもあるんですが、長谷川白紙のCUEはすごく新鮮で、元の曲を
全く新しく解体してもはや別の曲のようでありながら、元の曲の持っているかっこ
よさもしっかりと残しつつさらに昇華して、そして全体としての聴き心地は文句なし
にCUE。
最初の衝撃と、そして何度でも聴きたくなる心地よさを兼ね備えた曲だと感じました。
(実際ずっとヘビーローテーションです)

で。

僕はもともとかなりの音楽好きだったんですが、ここ数年、どうにも現代の音楽に
なじめずにいました。
現代の音楽っていう定義も曖昧だと自覚していますし、そもそも今現在生まれてくる
音楽だってとても一くくりにできるようなものじゃなく様々な音楽があるのですが、
自分がイメージしている現代音の音楽は、前奏とかタメというような、盛り上がる部分に
対する落ち着く部分とか流れの部分がなくて、盛り上がりを詰めまくって、
PCで作ってエディットしまくって、そして展開しまくって、なんならテンポも途中で
変わりまくったり、全体としてすごくめまぐるしい、音数の多い音楽です。
(そういった音楽が現代の主流なのかどうかは正直分からないのですが、デスクトップ
 ミュージックが進化したり、みんな曲というよりは動画としてたくさんの人が
 そういった音楽を発表している印象があります)

楽器演奏ではありますが、そういうエディット的な音楽でジェイコブ・コーリア
くらいまでは好きだしついて行ってたんですが、上記のような音楽は一曲の中で
忙しすぎてなかなかグルーヴを感じる、曲の波に気持ちよく漂う、という感じが得られなくて。
(自分が多分一番音楽を聴きこんでいて、そして未だに核になっているのはおそらく
 90年代で、テクノと、そしてテクノ的な視点を通過したロック)

そんな風に感じているときにこの音楽に出会えて、やっぱりとても忙しい音楽なんですが、
でもすごく心地よく聴こえて、グルーヴも感じられて。
やっぱ元の曲を知っている、メロディを追える、というのが大きかったんだと思いますが、
すごく楽しめました。

それ以来、上記に当てはまるような現代の音楽もいろいろと楽しめるようになってきました。
その後で聴いてすごくよかったのがこの人、Wordcolour。

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昔からやってる人も現代の音も視野に入れたいい音楽を作ってますね。
キリンジ、クラムボン、とか他にもいっぱい。

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昔ながらの音楽も好きです。(これはフィーチャリングした曲ですがほぼ原曲まま)

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前回は大好きな本について思い入れのみで突っ走った長い長い文章でしたが、
今回は自分が大好きな音楽というものに対してやっぱり思い入れのみで突っ走った
マニアックな文章でした(汗)

注1:自分の音楽の趣味はいささかマニアックでかつ偏っているかも。
   ちなみにマイナー趣味ではないです。ユーミンとか大好き。

注2:もちろん僕は音楽素人なので、現代の音楽、とかいう分析もただの素人の
   思い付きなので、もっといろんな現代の音楽があるぞ、とかここで言ってる
   音楽もそんなもんじゃないぞ、っていうツッコミはあろうかと思います。

注3:むしろおすすめ音楽教えてください。

自分にとってとても大切な音楽について文章を書いてみたけどやっぱ難しい、という話。

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撮影:2022年1月。諏訪湖。

最近割と写真と関係のある文章を書いていた気がしますが、久しぶりに写真とは
全く関係ない文章を。
(こんだけ諏訪湖の写真ばっかりだとさすがにそれについて書くことも特に
 なくなるので(笑))

音楽の話です。
僕は音楽は気に入ったものはCDで手に入れたい派なんですが、とはいえ、何か
聴かないと新しい今の音楽に出会えないので、Spotifyを聴いてます。
(東京にいた頃はラジオがいい感じだったんですけどね〜)
ここでかかって気に入ったものをCDで購入、ってパターンなんですが、最近は
CD買いたい!!ってところまでなかなかいく曲がなくて、あーいよいよ僕も
歳をとって新しい音楽が聴けなくなってきたかぁ、とちょっとしょんぼりしてたん
ですが、久々にこれ!!っていう曲に出会いました。

ROTH BART BARONという日本のバンドの「霓と虹」という曲です。

霓と虹 - YouTube


僕は音楽が大好きで、自分の好きなものはいろいろあるんですが、いわゆる
趣味的なものでいえば、カメラ、読書、音楽、と並びますが、なんていうか、
一番パッと見は受動的で、でも実は精神的には一番能動的なのが音楽なんじゃない
かな、と。
楽器を弾くとかそういうことじゃなくて、本当にただ音楽鑑賞してる
だけなんですが、自分の好きな曲を聴いてるときは本当にのめり込んでいて、
曲と一体になるというか、音の一つ一つに体が溶け込んでいるというか、
リズムとグルーヴに乗って漂っているというか。

この曲もすごくかっこよくて、めちゃくちゃ感動するんですけど、感動するって
言っても、歌詞を文章で読んで感動するとかじゃなくて、この言葉がこの音に
乗っかっているその状態がすごくよくて、そして究極的にリズムと音色と響き
そのものに感動します。
歌と伴奏、じゃなくて、演奏も歌もリズムも何もかもが同列に同時に存在していて。

・・・音楽が好きすぎて全然言語化できないんですよね。
   もし僕に文才があったら、この自分の大好きな、大切な大切な音楽を
   たくさんレビューして人に勧めたいんですが、さっぱり書けません。
   ということで、みなさん是非聴いてみてください、としか言えません(・・;)
   でもほんといい曲なんですよ〜

音楽とわたし

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今日は音楽の話しをしようと思います。

・・・なんとなくためらってしまうんですよね、音楽の話。
多分、僕にとって音楽というものが占める割合が大きすぎ、
そしてあまりに、自分にとって当たり前の存在すぎていまさら言葉にするのが難しい。
自分の好き、を言葉にするのが難しい。
自分が好きにもかかわらずアーティスト名含めていろいろがうろ覚え(苦笑)
とまぁいろいろありますが。
でも一度は自分にとって大切なものとの関わりを文章にしたいと思いました。

僕が自覚的に音楽を聴くようになったのは大学に入ってから。
それまでは自分から進んで音楽を聴くというのが唯一ゲーム音楽だけでした。
なにがきっかけだったか、大学で美術研究会という怪しげなサークルに入りました。
そこは、アートやカルチャー、思想といったものに対して一家言を持つ人たち、
普通、というところから外れた、それまでの自分の人生では出会ったことのない
怪しくも魅力的な人たちの巣窟でした。

普通人である僕はその人たちに魅了されると同時に
何も持っていない自分を看過されることに恐怖を感じ、みんなから見限られないように、と
必死でみんなが好きな訳の分からないものを理解しよう、とがった人間になろうとしていました。

美術、映画、文学・・・その中で音楽もみなそれぞれに濃い趣味趣向を持って
いました。
その中でも特に、大学にもう6年!もいる怖い先輩に気に入られて強烈な音楽を叩き込まれました。
(僕はいつも怖い人に気に入られるのです。いいんだか悪いんだか・・・)

SPK、スロッビング・グリッスル、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン、
インキャパシタンツ、非常階段・・・
(ノイズ/インダストリアル)

このノイズっていうジャンルは、文字通り騒音、と思っていただければ。
(まぁ厳密には違う面も多々ありますが話しを単純化します)
分かりやすいメロディやリズムというものはなく、
ラジオのノイズ?工場?叫び声!?がひたすら轟音や耳をつんざくように
鳴っているジャンルです。
(そんな音楽ジャンルがこの世にはあるんです!)

それは決してでたらめをやってるわけでもなく、音楽というものが長い歴史の中で
形式にとらわれてしまった、だからそこから解放し、原初に音を鳴らしたときに
持っていた衝動や喜び、自由というものに立ち返ろう、という高い志のもとに
「奏で」られている「音楽」なんですが・・・

今まで「形式にとらわれている」音楽すらほとんど聴いてこなかった人間が
いきなりそんなものに触れても苦痛なだけで、涙目になりながら、それでも
必死でついていこうという涙ぐましい努力で聴き続けたわけです。

どんなことでも継続は力なり。やがて血となり肉となる。
原初の衝動の開放とやらに触れ続ける中で、好きになったかと言われると
う、ううん、という感じですが、それでも、かなり自由に
音楽というものを聴けるようになりましたし、自由な音楽が好きになっていきました。

Aメロ、Bメロ、サビ・・・っていう展開でなくてもいい。
10分以上長くてもいい。
歌があってもなくてもいい。
歌詞が一見意味不明でもいい。
大事なのは形式ではなくて。

音のつぶ一つ一つが躍り、きらめき、弾み、全体に絡み合って、
ときにははやく、ときにはゆっくり。
それが大きな流れをつくり、波になり、風になり、海になり、山になり、
雨になり、空にも宇宙にもなる。
ときにふわりと、ときに疾走のように自分を運んでくれる。
ときに傍らでやさしく包んでくれるような。
ときに遠い場所遠い時間で懐かしく響くような。
ときに自分の中に波動や律動を起こすような。

そんな風に音楽を感じるようになっていました。
・・・自分がどんな風に音楽を感じているか、自分が好きな音楽ってどんなのか、
   についてちっとも言葉にできないなぁと悩んでいた時に、まゆきさんのこちらの
   日記の一枚目の写真に出会って、思わずこれだ!!と膝を打ちました。
   ああ、こういう光景を耳からの音で、体で、五感で感じているな、と。

fulululu.hatenablog.com


さて。今まで自分が出会った音楽は・・・

怖い先輩から教わったもの・・・レジデンツ、ジョイ・ディビジョン、
クラフトワーク、カン、アシュラテンプル、ジャパン、ニューオーダー、
キングクリムゾン・・・
(ジャーマンロック、プログレ)

同じころ知った電気グルーヴのラジオから教わったもの・・・アンダーワールド、LFO、
ケミカルブラザーズ、フルーク、デリック・メイ、ハードフロアー、レネエガストン、
エイフェックス・ツイン、ケンイシイ、808ステイト・・・
(テクノ!!めちゃくちゃはまりました!!!)

自分で見つけたもの・・・YMO、細野晴臣、はっぴいえんど、大瀧詠一、
シュガーベイブ、ポラリス、バグルス、Pモデル、プリンス、マービンゲイ・・・
(昔の日本のロック、テクノポップ、ファンク、ソウル)

付き合った人から教わったもの・・・ムーンライダーズ、芸能山城組・・・

いつの間にか音楽マニアになっていた弟から教わったもの・・・
マッシヴ・アタック、レディオヘッド、ブッダブランド、ブルーハーブ、
ファラオサンダース、レッチリ、ストーンローゼス、ハービー・ハンコック、
ニルヴァーナ、エイジアン・ダブ・ファンデーション、クラッシュ・・
(ジャズ、ダブ、ロック、パンク、ヒップホップetc)

カミさんから教わったもの・・・ザバダック、ユーミン、上々颱風、サイズ・・・
(ポップミュージック)

上げだしたらきりがないのですが、まぁそんな感じで在学中も、その後も
どんどん音楽の旅を続け、思いっきりコアなところから始まったの
広がり続け、そして今でも・・・
フジファブリック、くるり、トクマルシューゴ、七尾旅人、蓮沼秀太、
ジェイコブ・コーリア、コーネリアス、ローレル・ヘイロー、レキシ、ナカコー、
空気公団、高木正勝、ホセ・ゴンザレス、プロデューサーズ、サンダーキャット、
ルイス・コール、Nathan Micay・・・
(いろんな音楽!!)

えー、多くの人が読んでいて途中で脱落したことと思いますが(笑
自分としては、自分の音楽遍歴のほんとに要約ですが、
好きなアーティストのごくごくごくごく!一部ですが、
自分と音楽の関わりについての整理ができたことで満足しております。

で、結局どんな音楽が好きか?うーん、どんな音楽でしょうか。
このように多様で一見すると共通点も何もないんですが、
前述したとおり、音のつぶが際立つような音楽が好きです。
本人的にはキラキラしている音楽が好きなんですが、これは
自分の音楽趣向をよく知る妻や弟からは、いやキラキラはしてないよね、
と突っ込まれます(笑)
音楽を聴いて好き嫌いはあるので、なんかあるとは思うんですけどね、
価値基準や判断基準。
それがなんなのかはいまだ言葉にできずです。

しかし、書いてて思ったのが、自分自身で開拓した音楽っていうのがなくて、
ほとんどが出会った人たちから影響されたものだなぁ、ということです。
いいんだか悪いんだか、なんでも吸収するスポンジのように勧められる音楽を
好きになってきた結果、今ではCDも3,000枚くらい(多分そんくらいだろうな〜と)
所有してしまう始末。
家にいるときの至福の時間は、居間で妻には未だに本当の購入金額を
言えない、独身時代に買ったスピーカーで音楽を聴く時間。
(2本で40万のディナウディオのスピーカー。妻には20万と申告してあります(汗))
(妻や子供たちがいるときでも、音楽かけていい?っていっていつ
 かけてます。みんなあきれながら付き合ってくれてます(笑))

僕にとって音楽は、体の一部で、必要な栄養素で、そして常に新鮮な栄養と
空気の入れ替えを欲していて、なくてはならないもの。
他の人にとってのコーヒーやお酒や多分ドラッグ(笑)、あるいは温泉。
そのすべてを合わせたような中毒性とトリップ性と安らぎと興奮をもたらしてくれるもの。
読書や映画のように物語や想像力、喜哀楽、感動をもたらしてくれるもの。

結局うまくはまとまりませんが、音楽は僕にとって、とてもとても大切なものなのです。

自分の好きが分からない。だから、分かりたくなる。

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最近、はてなブログで拝見してとても感銘を受けたこちらの記事。

mypace.hatenablog.com

m_maru1974さんの写真がとても好きで見ているのですが、以前に書かれていた
こちらの記事を見て、とても感銘を受けました。
ご自身の写真について、構図などをしっかり考えてから撮るというよりは
感覚で捉えている、と書かれていました。
そんな自分の感覚を、普段から集めてあったものを分析されている。
まさに「なんか良い」を考えている。
ご自身の「好き」について書かれていた点に感銘をうけました。
おそらくは確たるものではなく、曖昧模糊とした、でもはっっきりと
存在しているご自身の好きというものときちんと向き合われているように
感じました。

僕は、このブログでもごくたまにしか触れていませんが、音楽が大好きです。
趣味は音楽鑑賞です、というやつ。なんの変哲もなく、リスナーとして。
写真も大好きですが、自分の中での歴史の長さで言ったらダントツ音楽。
大学で悪い先輩からノイズミュージックというものを叩き込まれてかれこれ26年。
買ったCDはのべ4000枚。ヘビーリスナーです。
しかし、そんな音楽についてほとんどブログに書いたことがありません。

邦楽も聴くし、洋楽も聴く。昔の音楽も今の音楽も。若い人も年配の人も。
男声も女性も。バンドもソロも。打ち込みも生音も。ロックもテクノもジャズも
ソウルもポップも、ときには民族音楽や演歌も。歌モノもインストも。激しい曲も
ゆったりした曲も。
まぁ一言で言うとなんでも聴きます、というやつです。
しかし、じゃあほんとになんでもいいか、というとそうではなく、むしろはっきりと
自分の中に好みはあって、気にいる音楽とそうでない音楽、好きな曲とそうでない
曲ははっきり分かれます。むしろこだわりは強い方だと思います。
しかし、それがなんなのか、自分が好きな音楽はどういうものなのか、が
昔からずーっと言葉にしようと試行錯誤していますが未だに言葉が見つけられません。
本やネットで素晴らしいレビューを見るたびに、そんな風に自分の好きを言葉に
できたらいいなぁ、と憧れを抱いてきました。

写真もそうです。
なんとなく自分の好みのようなものは出てきた気がするのですが、それが言葉に
できません。
撮る時はほんとに夢中で自分の感覚にしたがって撮っていますが、しかしそれから
時間を置いて、少し気持ちが落ち着いたところでいい写真を選別するとき、何かしらの
根拠があって選んでいるはずですがどうも言葉にできません。
人の写真を見る時もすごく感銘を受けたりこの写真好きだなぁと感じることが
たくさんあるのですが、それもまたうまく言葉にできません。
(僕はブログも日常も饒舌ですが、それはしゃべったり書いたりすることが得意と
 いうよりは的確な言葉が見つからず、だらだらと冗長になってしまっているんです
 よね。ほんとはもっと短くまとめたい・・・。ちなみに、ついでに言ってしまうと、
 写真を頭に並べて文章後ろにつけてるのは、写真だけ見てもらえたらうれしいなぁ、
 という理由でそうしてます。なんせ文章が長いんで読むの大変ですよね・・・)

ただ、もしかすると、僕の場合は、言葉にできないこの状態がいいのかな、と
思ったりします。
自分の好きがわからないからこそそこに関心と興味が続いていて、なんとかそれを
解き明かそうとずっと探求し続けている。
自分の中に確実にある、でもわからない好き、に向きあい続けているのかな、
そして言葉にし続けようとしているのかな、とも思いました。
いつかは自分の好き、をきちんと語りたいなぁと思い、今日も音楽と写真に
向き合います。

44にして人生初の夢を持つ

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先日、知人のライブに行ってきました。
そのライブが大変素晴らしく、久しぶりにCDを聴く以外の形で音楽に刺激され、
バンドやりたい!!と人生何度目かの気持ちを持ちました。

しかし、若い頃に全然楽器をやってなくて、今更この歳からそんなバンドなんて
できるのか。そもそも楽器も何にもできない人間がどうするんだ。
あー、どこかにギターとベースとドラムがうまい人いないかなぁ、とか。

いつもそうでした。
何度も夢想しては夢想で終わり、面倒臭い気持ちが勝ち、言い訳ばかりして
結局やらずにきました。

つい先日、シャキーンというNHKEテレの番組のCDを購入して、こんな曲を
聴いていました。

「いいわけ!?」
ーーーーーーーーーーーーーーー
どうしてかっていうと
あめがふっていたから
どうしてかっていうと
ゆうきがもてなかったから

どうしてかっていうと
そらににじがみえたから
どうしてかっていうと
こうかいしたくなかったから

いいわけするのがとくいなら
やれるさにげずにりゆうをならべて

ーーーーーーーーーーーーーーー

歌詞の抜粋なんですが、言い訳ばかりして何もやらなかった子供が、
自分のやりたいことを人に笑われてもやるようになる、っていう
変化と挑戦を応援した歌で、逃げない理由を並べて
立ち向かうっていう歌詞がすごくかっこいいなぁと感動していたんです。

そういえば2年前、こんだけ音楽が好きなのに生まれて初めてギターを習い出したな。
忙しくなって教室に通えなくなって、勤務地も変わって全く行かなくなって
辞めちゃったんだよな。
そんなことも思い出しました。
そして、自分の中の気持ちが変わりました。

また最初からギターをやろう。
いつになるかわからないし仲間も全く見つかってないけどバンドをやろう。

どうしてかっていうと
かっこいいライブにであったから
やりたいとおもったから
おんがくがすきだから!

44にして人生初の夢を持つ。悪くないな。

駅は今、朝の中。

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曇る蒸気抱きしめて、僕は今、さよならを、右の頬だけで。

僕の大好きなムーンライダーズというバンドの「駅は今、朝の中」という曲の歌詞なんだけど、大学のときにこの曲を今までもずっとこの曲が大好きで、青春と晩秋が
混ざったような、諦めと希望を同時に感じるような、なんとも言えない、でも
曖昧ではない力強い気持ちを感じる。

そして、この曲の朝の景色がありありと目に浮かぶ。
でも現実には一度もそんな景色を見たことはなく、見てみたいとかそんな風にすら
思ったこともないんだけど、先日、白夜のような霧が立ち込める朝があり、
そのときに見た景色は僕が心の中で見ていたこの曲の情景そのままだった。

 

https://www.youtube.com/watch?v=uHCYYuFpIOw