もともと本が好きです。好みはミーハーで、特に好きなのはニックホーンビィと
伊坂幸太郎です。
無職で時間があることをいいことに大量に本を読んでいました。
伊坂幸太郎も以前からなんども読んだことあるんですが、この期間にまた
再読しました。
重力ピエロ(家族愛がたまらない)、ラッシュライフ(仕事決まる前だときつかった
かも・・・いや勇気づけられたかな)、AX(なぜにそこまで恐妻)、
マリアビートル(蜜柑&檸檬!!)、火星に住むつもりかい?(怖い)、
モダンタイムス(システム)、オーデュボンの祈り(優午!)。
伊坂幸太郎の話しには設定にかかわらず、社会や秩序、世間やしがらみに縛られない
かっこいい存在が大概いて、で、主人公はそこまでいけず、悩んでいたり、それらを
疎ましく思っていたり、素直に賞賛していたり、だいたい、普通っぽい人が主人公に
なっている気がします。
そんな主人公が話しの中で何らかの勇気と決断をして、最終的には世界は救われないし、
何かが大きく変わることはないけど、でも少しだけそれまでとは変わる、少なくとも
主人公の生き方は変わる、という感じがすごく好きで勇気をもらいます。
また、多分作者の考えがはみ出ているんだろうなぁ、という、少年犯罪や、
悪い事をしてのうのうとしている存在や、悪というものに対してどうにか罰を
与えたい、でも簡単にはさばけない、正義を振りかざしても今度はその正義が
危うい、どうしよう・・・という悩みながら悪に立ち向かい、そしてやがて
なんらかの罰が下るというところも誤解を恐れずいえばすごく共感できるというか、
わかるわかる、あーよかった、と胸がスッとします。
(火星に住むつもりかい?は、意識しているのか無意識なのか、そこを逆手にとって
そんな感想がいかに危険なことか、という問題提起があるのでかなり読後に
考えさせられますが)
個人的に鑑賞系では映画、本、音楽が好きですが、没頭具合でいくと本が
ダントツだなぁと。
電車通勤していたころは読書に没頭して駅を乗り過ごしたり、電車に乗り損ねたり
なんてのはしょっちゅうでした。
えーということで、特段鋭い分析やうなるような書評はできないので、
なにはともあれ本はいいなぁということで締めさせていただきます。